1 : たとえ10年20年かかっても自分のスタイルを作り上げる
自分のやり方を確立するためであれば何年かかってもかまいません。これこそが表現にとって最も大事なことであり、焦らず、時間に関係なく追求、構築します。自分の個性やアイディアを活かすための技術とセンスを磨き、経験を積み重ねる。そのための労を惜しまないことです。一音で「あ、○○だ!」と思われたら、それは素晴らしいことです。
2 : 音と動作のシナプス
指や手の形、またフォーム全体を整えているとき、同時に音色、音質、音量も大きく変化します。ミュージシャンは動作の変化による効果を、耳で確かめそして記憶します。「こう押さえてこう弾くとこういう音になる」などと、常に音と動作の連動に注意し、そのシナプスを作り上げていきます。この蓄積がその人の音色を創り上げます。
3 : タイム感を向上させるメトロノーム
タイム感とリズム感は別の概念と位置づけます。基礎練習ではメトロノームを使い、そのテンポに対し、発音のタイミング、止音のタイミング、音量、音色、音質を全て安定してコントロールできるように徹底練習します。タイム感の精度を上げ、技術をより高いレベルに引き上げます。その際、奏者は一切のリズム(躍動感)を感じてはならず、曲もジャンルもイメージしてはなりません。もちろん表情も付けてはいけません。それはメトロノームに合わせるつもりでいても、自分のグルーブ感の方が勝ってしまうからです。基礎練習と実演奏を決して混同しないようにします。
4 : リズム感
タイム感の練習とは正反対に、各ジャンル、楽曲の中に深く入り込み、音符の表情、強弱、抑揚などを掴んでいきます。特にジャズは巧みなフレージングそのものがリズムを形成しています。
5 : アナリーゼは聴こえ方を広げる
音楽を聴いているとき、聴こえているのは、好きなこと、知っていること、分かること、経験値にあること…などです。知らなかったり分からなかったりする音はスルーしています。アナリーゼ(楽曲解析:フレージング、ハーモニー、リズムの構造を知ること)を積み重ね理解を深めることにより、興味も楽しみも増していきます。
6 : ミミコピ
音楽のヒントの半分はここにあります。先人の良き手本をコピー(Transcript)して、そのフレージングや技術を学び取ります。楽器が上手で譜面をかなり読めてもアドリブはできません。フレージングの構成、他のフレーズとのやりとり、バッキングとの兼ね合いなどから音楽の創られ方を習得します。模倣は芸事の基本です。
7 : 合奏
音楽のヒントのもう半分はここです。合奏は他者のアイディア、リズム、色彩感、価値観等に触れる場所です。自分にはない素材やヒントの宝庫です。セッションを重ね視野を広げ、対応力、展開力を身につけましょう。

